カタクチイワシ映画レビュー

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!のカタクチイワシ映画レビューのレビュー・感想・評価

4.0
凄くテンポ良くてこの面白さで99分は短過ぎる。もっと観ていたいという思いに駆られるくらい超良かった!


『スパイダーバース』シリーズのアート的なアニメーションと比べてこっちはもっとポップでキッチュ。落書きとかストリートグラフィティとかがまんま動いてる感じでめっちゃ楽しい。
そしてタートルズといえばやっぱりHIPHOP。べつにHIPHOP詳しくないけど、タートルズ作品の中で1番巧く使ってたと思います。

原題『Teenage Mutant Ninja Turtles:Mutant Mayhem』。邦題はカットされてるけど今回この“Teenage”の部分結構大事。過去のタートルズの中でも最も10代感が強くて、しかも作品の描こうとしてるテーマとも関わるところ。ジュブナイルとまでは言わないけど、タートルズでこんな思春期青春模様が見れてとは思ってもいませんでした。
兄弟達がわちゃわちゃはしゃいでる様が如何にも今時の子供っぽくてめっちゃカワイイ。

敵対するスーパーフライと彼が率いるミュータント達。スーパーフライを除いて、割とすんなり和解する展開は意外でした。文字通り兄弟である彼等は全くタートルズと同じ境遇を歩んできたはずなのに…。スーパーフライの処理の仕方というか、彼にも何か救いを与えて欲しかったかなぁ。
でもスーパーフライはスプリンターと対になるキャラなので仕方なしなのか…? う〜ん……? まぁそこ以外は言うことなしですっ! 最後スプリンターが兄弟達を送り出すシーンは素直に泣けました。


近年における最新アニメーションの1つとして間違いなく傑作です。タートルズを知ってる人は勿論、知らない人も楽しめる作品だと思います。
ラストにはシリーズの宿敵の1人、もはや腐れ縁なあの人もちょっぴり登場。次作が余計楽しみになりました!
かなりオススメです!