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ボーンズ アンド オールのjunのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
3.7
最初と最後が衝撃的🫣⚠️
恋愛に重きを置いたホラー?という感じ。
カニバリズムをテーマに据えている時点で万人受けはしないだろうなという映画。
だけど最後まで観るとそこにはマイノリティ属性を持つ全ての人が持つであろう孤独にしっかり寄り添う優しさが感じられる。



18歳の少女マレンは生まれつき人肉を食べずにはいられない衝動を持っていた。ある日父親に捨てられひとりぼっちになったマレンは母親を探す旅に出る。その道中、同じ嗜好を持つリーという青年に出会ったことで彼女の人生は大きく変わり始めーー


監督を務めたルカ・グァダニーノはリー役には『君の名前で僕を呼んで』でタッグを組んだティモシー・シャラメしかいないと決めていたそう。ティモシーを観たのは同名映画が最後だけど相変わらず不思議な色気と魅力のある俳優さん。
赤いハイライトが入った髪と指のタトゥーがよく似合う。あんなボロボロの服でもカッコいいってすごい笑
血まみれの顔でタバコ🚬が妙に様になる。

自分で選んだわけではないその宿命を背負って生きるリーの孤独とマレンの絶望。
そりゃ、惹かれないわけがないですよ。


『食べて愛して…』

そんな究極の愛が他にあるのか?

心も身体も一つになるというラストの描写が素敵でした。


『ガソリンがなくなるまで走ろう🛻💨』ってなんかいいな。
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