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ボーンズ アンド オールのseckeyのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
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“初めて経験したのはいつ?”と夜のおしゃべりで心を通わせていく。どうしても受け入れられないパーソナリティにもがきながら素直になっていくまでの過程。生きていく上での美学がありルールを作り希望も持つ。
なんだ、私と変わらないじゃん。違うのは人を喰べるという嗜好。常にじゃなくてもいいけど、どちらかというとそうしたいという嗜好。
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私は大体マイノリティで出来ている。似たような人の集団でも馴染めないさらに少数派のひとり(そういう”ひとり”がこの世界にはたくさんいるんだろうな)。マレンとリーからしたら私はマジョリティで人を喰べない方の人間。私たちは同じ嗜好ではないけれど同じ孤独や追ってくる絶望を知っている。ひとりずつの彼らが支え合う姿がとても美しくて、ここに希望があると思えた。
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この世界に住んでいる以上、みんな同じように”ひとり”でそれぞれ独立している。希望に溢れていたマレンとリーの暮らしは美しくて満ちていたのに、邪魔しないでほしかったよサリー。血だらけになりながら人を喰べているシーンより何よりサリーという存在が恐ろしくて、言葉も出ないよ。
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PS/
顔が好きな俳優が出てると顔に全集中しちゃうので毎回内容がはいってこないのだけど(特にティモシーのDUNEは眺めるだけで終わってしまった)、それでは申し訳ないので気持ちを切り替えた。
が、、、。切り替えても切り替えても、どうしても蕩けてしまう。。色気が漏れ出てる二重幅とか鼻先から上唇にかけてのラインとか横向くと際立つエラが映るとどうしても。。重症、、、。笑 顔がアップになるシーンは息が出来なかった。笑
蕩けて、切り替えて、集中して、また蕩けての連続でそういえば彼らは人を喰べるんだっけ、と血が出る度思い出してたくらい夢中だった。
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