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バートン・フィンクのucandoitのレビュー・感想・評価

バートン・フィンク(1991年製作の映画)
5.0
1991年 コーエン兄弟 脚本・監督

ミラーズ・クロッシングの翌年制作。
タトゥーロ、ポリト、ブショミがここでも出ています。
難解なストーリーで正直よくわかりませんが、ハリウッドの映画界で消費されるライターが主題の様です。
コーエン兄弟にエコ贔屓の点数です。
映画会社のボスでワンマンのジャック・リプニック(マイケル・ラーナー)が映画ビジネスの象徴です。
作家の芸術性とか能書きは言いますが売れないストーリーには激怒します。
強権の絶対君主で意見の合わない部下のポリトや期待を裏切ったプロデューサー(トニー・シャループ)は即刻解雇。
劇中出てくる聖書のダニエル記の横暴な王様です。
「シリアス・マン」はヨブ記でした。

ニューヨークの劇作家で評判を取ったバートンにジョン・タトゥーロ。「ミラーズ」ではチンピラのクソ野郎でしたが今回は繊細な作家。髪型が忘れられません。
彼の作品は結局気に入られないが以後ハリウッドに飼い殺しにされます。

そして伝説の作家メイフュー(ジョン・マホーニー)や愛人でゴーストライターになったオードリー(ジュディ・デイビス)は消費され消耗します。そして遂には射殺され首無し死体になります。

もう一人の重要人物がバートンと体格も人生も正反対のチャーリー(ジョン・グッドマン)実は殺人鬼ムントです。
ポスターの通りバートンとチャーリーはデヴィッド・リンチ作品のように同一人物みたいです。耳の脱脂綿が象徴的。

もう一つの主題はユダヤ人の受難。
対日開戦前後の時代設定でユダヤ人のバートンをディスるドイツ系とイタリア系の刑事は殺人鬼チャーリーによって「ハイル・ヒトラー」の叫び声と共に葬られます。非ユダヤのチャーリーの行為としては不思議でやはりバートンの二面性と取りました。



ネタバレ備忘録

1941年、ニューヨークの劇作家フィンクはロスアンジェルに招かれレスラーのB級映画の脚本を書くことになる。
映画会社のオーナーでワンマンの社長はハリウッド映画界の象徴。

不気味なホテルの奇妙な受付はブショミ。
隣の物音は保険外交員チャーリー、実は殺人鬼ムント。耳の病気で脱脂綿を入れています。
壁にはビーチの女性の写真。
剥がれてくる壁紙とベタつく接着剤は耳だれを連想させます。
プロデューサーのガイズラー(トニー・シャループ)と食事するバートン。
トイレで嘔吐するビル・メイフュー(ジョン・マホーニー)は偉大な作家だったが今はアル中。
秘書で恋人のオードリー・テイラー(ジュディ・デイヴィス)惹かれるバートン。
壁紙を画鋲で留めて居ると女の呻き声
チャーリーが来てレスリングの技を決めて去る。
メイフュー達とランチ。
酔っ払いのメイフューに殴られるオードリー。
精神病の奥さんエステルの事で乱れるメイフューに寛大なオードリー。
書けないバートン。靴が違う、サービスでブショミが磨く。
バッドデイのチャーリーは本社のニューヨークに出張、ブルックリンの親戚のアドレスを教える。
書けないフィンクがガイズラーにレスリング映画を見せられる
夜中にオードリーに電話。
訪ねてきて彼女がメイフューのゴーストライターだと知る。
理解し慰める、今夜の貴方も。
洗面所の穴、管は何だろう。
目覚めると彼女に蚊が、
叩くと血だらけの死体だった。
チャーリーを呼ぶ、嘔吐するが死体を始末。
社長宅、完成前に話せないと話すとポリトをクビにしてひざまづく予測不能な社長。
大事なものが入った箱を残し旅立つチャーリー。
聖書のダニエル記、王の夢。
夢を当て占え、さもなければ八つ裂き。
創世記、初めに光ありき。
刑事が二人。
殺人鬼カール・ムントを追っている。
ユダヤ系の名前でディスるイタリア系とドイツ系刑事。
首の入った?箱を眺めながら書き始めるフィンク。オードリーのクビだとすると彼女は創作の女神なのか。完成。「大男」はレスラーの精神的葛藤の話。

部屋に刑事たち。
メイフューも殺された、お前はムントの共犯(ますます同一人物っぽい)。
暑い。チャーリーが帰ってきた。
エレベーターが燃えている
チャーリーがショットガンでハイル・ヒトラー。
俺はまともで奴らを解き放ってあげた。自分もして欲しいくらい。
お前はわかっていない
耳のタダレ。
旅行者なのに俺の家に入ってきて音がうるさい
いいんだ
ベッドの鉄柵を素手で壊す
転がるピン。
ニューヨークのおじさんのところへ行った、良い人たち
預けた箱は俺のじゃない
燃える部屋に入って行くチャーリー
社長は予備役だったが招集
日本と開戦
脚本気に入らない
魂とのレスリング
ガイズラーはクビ
出て行け、だが契約は残っているので町は出るな
岩に砕ける波
水着の女
箱の中は?
わからない
写真の女

よくわからないので雑な備忘録w。
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