Ryan

アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~のRyanのレビュー・感想・評価

4.1
今年のAmazon prime映画ベストの傑作!
第95回アカデミー賞国際長編映画賞アルゼンチン代表ノミネート
今年の大本命の一本。


ストーリー
アルゼンチン最後の軍事独裁政権の首謀者を追訴した1985年の臨時政府裁判を中心とし、アルゼンチン史上最も血にまみれた政権の責任者に対するフリオ・セザール・ストラッセラとルイス・モレノ・オカンポの活動が描かれる実話ベースの法廷劇。


主演 リカルド・ダリン

監督 サンティアゴ・ミトレ


めちゃくちゃ面白い。
歴史的にとても複雑で重たい内容なのにそれを軽快なテンポで描きつつ、大事な事は丁寧に作られている。
圧倒的スケールと膨大な時間をかけて作られたのは観てわかる。
そして、過去と未来の描き方の素晴らしさ!
これが国民と国の在り方であり、今現在も1983年以降、アルゼンチンが民主主義政権で有り続ける理由がわかる。
あまりにも酷い真実であり、この歴史は繰り返しては行けないという強いメッセージとそれを乗り越えてきた人々の魂の一作。
終盤の演説には心が震えた。

アマプラで今年1番面白い映画であり、
それにもしかすると今作はアカデミーあるかも?しれない。
それくらい良作である。

主演のリカルドダリンがとにかく演技者で、もしかしたら無意識のうちに出会った事があるかもしれない。代表作は「瞳の奥の秘密」や「人生スイッチ」である。


めちゃくちゃおすすめ。
これは過去と未来の歴史を見て語る映画だ。
Ryan

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