ほどけそうな、息のけんけんのレビュー・感想・評価

適切な育児ができないネグレクト。離される親子と相談を受ける児童福祉司、どちらも辛い児童相談所のリアルを描いた中編映画。

子を離さない毒親から赤ちゃんを引き離すという衝撃的な幕開け。開始早々身体に力が入るような緊張感が走る。

44分という短い時間の中で、主人公と相談者の変化、今後の明るい将来も想像される絶妙な余白も備えた完璧のストーリーだった。

脚本もさることながら、主人公を演じた小野花梨さんの表情から息づかいといった繊細な演技がこの作品の完成度をかなり高く押し上げていたと思う。

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