エックスほどのホラー的痛快感はなかったが、ミアゴスの演技幅の広さに感服しました。
厳格な家柄が作り上げた虚無の代償は
どこまでも虚しい人格を作り上げてしまった。その虚しさを表現し切る演出と俳優の演技力を感じました。
2作の共通点として、セックスが微妙な描かれ方をしているという点がとても気になる。
ひとつは、銀幕の向こうのフィクションとして
もうひとつは、女性としての価値や自分の美しさを再認識するための行為
として描かれていると思われるが、
どこか虚しく、行為そのものがホラーですらある。考えてみれば殺人鬼と一夜を共にするようなもので、あんな可愛い女の子が相手でも少し間違えばセックスはホラーになり得る。
漫画「キングダム」でいうところの、秦の太后様の行いと同じような狂乱と虚しさを孕んでいる。
