地下水道のシーンはとても良かった。白黒の良さで陰影くっきり出ていて緊張感も伝わってくる。ちょっと前の映画だからか、影で暗い部分は見えづらいけどスタイリッシュさもあり。
ドキュメント風に描写されていって、犯人の狡猾さが段々と分かってくる展開も面白い。特に明確な動機やらがある訳でもなく、警察が犯人を淡々と追い詰めていくのだが、意外と後半までは犯人の方が優勢で、何となくリアリティ感じる。
あのお人好しの電気屋さんは可哀想だけど、善良が必ずしも手放しで良いわけではないというのも、この時代の感性を感じる。
しかしこの時代は防犯カメラも無いから完全犯罪や冤罪も多かったんだろうなぁ〜。