さすらいの雑魚

そばかすのさすらいの雑魚のレビュー・感想・評価

そばかす(2022年製作の映画)
4.0
宇宙戦争、私の好きな映画です。(←メフィラス構文♪)
さて、本作😁LBGTQIAのAの映画です。
Aとは無性愛者(アセクシャル)のこと。
なのですが、そこのマニア。あるいはヲタク。もしくは沼にハマってる人!
そんなこんなで、世間様からズレてしまって生きづらいなぁって思いながら、それでも孤独にタコツボを掘り続けてる超マイノリティな君!
これ、君や私の映画だ。
申し訳無いが、コミケあたりで遠方の友人達とワチャワチャできる人とか、ゲイバーみたいな場所や所属コミュニティの在る、羨ましい連中は除外。これ君等のと違う。
この映画は、そうゆうモノが無い人の哀しみを描いてる。

なんと表現すべきか、ガラスの天井 って女性問題界隈の言葉があったが、本作で描かれてるのはいわば ガラスの箱 的な。
親兄妹、友人はいても、どこか薄いガラス板を隔てて、アチラとコチラな寂しさが常に在る人生。 皆には仲間がいるけど、私にはいない、そんな身の置所の無い気持ち。
作中で主人公が砂浜でひとりで座りこむシーンが繰り返し在ります。
アレは、どうせ何処でも独りなんだから、群れより独りが楽って表現ではなかろうか?

そんな主人公の繊細な心の動きを、三浦透子が好演。
そして前田敦子が主人公の友人を素敵に演じてた。
間違いなく友人だけど、やはり最後の一線の理解は及ばす、だけど互いに大切な友。
言葉で通じぬ想いを、チェロの旋律にのせてなら、もしかして届く?
人生最期と想い定めた演奏を、捧げて、受け止める。
そんな関係ってのは、なんですな、愛でも恋でも友でも無く、私の知ってる言葉の中でなら、なんともハードボイルドですな♫
そして、何気に、お父さんが良い。

実に良い映画ですが、客は選ぶなぁ😅