彦次郎

デストイレⅡ 復讐の悪魔便器の彦次郎のレビュー・感想・評価

1.2
ベトナム帰還兵ブレットとトイレエキソシストマーカス神父が再びトイレに潜む悪魔と戦うZ級ホラーシリーズ2作目。Z級映画の続編が制作されることがまず奇跡ですが『キラートマト』が続編はまともになったのに対してこちらのシリーズは詰まらなさとクオリティの低さを上積みするというZ級映画史上でも画期的な偉業を成し遂げています。
前作から数年たちブレットがF1レーサーに転身するも謎の放屁音の幻聴に襲われているという設定ですが本編でレーサー部分が皆無に等しくベトナム戦争から数年後の時代性も皆無という相変わらずの酷さ。前作のラストでブレットはどう見ても死んだようにでしたが重傷ですんだようです。そんなブレットのもとにマーカス神父が協力を要請するのですが、この人前作では始め悪魔トイレの存在を否定していたじゃん!という野暮なツッコミは置いておいても確か記憶ではこの人も殺されていたような…。やはり視聴者が悪魔(監督エヴァン・ジェイコブス)に幻惑されたということでしょうか。
続編という意識からか放屁音タイムカウント方式が採用されていますが面白くもなんともなく寧ろ不愉快さを助長させる画期的な構成です。登場人物もほぼ変わらず前作から舞台もほぼ変わっておらずまともなのはフリー素材のみ。漫画でいえば漫画太郎先生のコピー流用天丼ギャグを意識しているようにも思えますが多分予算の都合と手抜きと推察されます。
ギャグとするならばキリスト・ワイパーとか、便器用精密悪魔探知機とか一生でも使うことのなさそうな用語で便器に向かって喚きちらすマーカス神父の伝統芸で時間をもたせた作品といえましょう。
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