ふっかー

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IVのふっかーのレビュー・感想・評価

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV(2021年製作の映画)
5.0
1985年のロッキー4をスタローン自ら再編集。大胆かつ細かな変更。当たりハズレの差が激しいスタローン作品ですが今回は当たり!ファンを失望させなかったです。

公開前のスタローン本人のメッセージにもあるように、彼自身がいろんな経験をして変わったことが、本作をより深い人間ドラマにさせたと思います。特にアポロ・クリードという人物に関して、あれほどまでに光を当てたこと。まさに炎の友情です。スピンオフ作品「クリード:チャンプを継ぐ男」で見せてほしかったものがここに詰まっている。ロッキーやドラゴにも旧4とは違う表現によって変化を感じられました。またシリアスな話だけになりそうなところを、エイドリアンとポーリーがバランスをとってくれています。

今回、鑑賞前の予習として二見書房のロッキー4の小説(多分絶版)を読み直し。もちろん著者はスタローン本人。旧4の映像はざっくりと早送りで済ませました。そこから分かったことは、原作からのセリフが今回多く使われていたことです。なので本来の原作に近い4がようやくお披露目となったのかも。ただロボットは原作でも登場しました。
深読みですが、実はポーリーに焦点を当てたのでは。ロボットが恋人ではポーリーが可哀想すぎるということで、スタローンがロボットのシーンをカットしたのだと思います!え、違う?笑

ただ全体的には物語が駆け足で進んだ感もあり。でも2020年代の現在ならそのテンポでいいのかも。あとひとつ気になったのはアポロの葬儀の際、誰だか2人にモザイクというかモヤがかかっていたように見えた。確認したら旧4でもありました。修正が効かなかったことによるモザイクだったのでしょう。
結論として旧4と本作のⅣどちらがいいのか。旧4にしかないシーンもある。どちらがいいというより、本作とあわせて2本でロッキー4でいいのかもしれません。

あらためて、あの熱量、あのハート、そしてあの生きざま。
時代や俳優が変わっても、流行らなくても、またこんな熱い映画が観たいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

*その他
・ジャルパ、出てましたね。
ああいうシーンはやはりマニュアル車じゃないと格好がつかない。オートマのシフトレバーでは。速いのはオートマ車ですけど。

・未使用だったサントラ曲がまさかの登場!
もちろんアツいです!

・現在のスタローン
ロッキーシリーズのプロデューサーのロバート・チャートフとシリーズの権利を巡って揉めていますが、円満解決してもらいたいです。

*余談です
さあ筋トレだ!人生を生き切らないと!
(なにも筋トレじゃなくてもいいですが)
観た熱そのままジムで筋トレしたものの何か違う。かっこよくない。インストラクターに話したら、映画のようにはいきませんよとの答え。
はい、分かってます。週1ペースじゃダメなのは💧笑
ふっかー

ふっかー