・信長と帰蝶のラブストーリーに絞ったのが良い
戦国時代はキャラクターも盛り盛りだし、歴史の流れも激しいけど、あれこれ手を出さず、信長と帰蝶の話です、って割り切ったのが潔かった。イベント的に発生する史実も、あくまで知ってる前提で説明されないのも問題無いし、むしろもっと削って2時間にまとめてもよいとすら思った。
・どうする信長
同じ脚本家の同じ戦国時代の話が同時期に放送してるので、描き分けどうするんだろうと思ったけど杞憂だった。同じ歴史が元でも、誰から見るかで人間は変わってくる。音尾琢磨、高橋努、本田博太郎、池内万作あたりはどちらにも出てくるので注意。音尾さんは徳川一の忠臣と猿の別人さにびっくり。
・宮沢氷魚の明智光秀
年齢のバランスどうなってんだか。ただし、宮沢氷魚を明智光秀はとっっっても良かった。あの世界の明智なら異国人の雰囲気を漂わせる、掴みどころがなくてちょっと怖い光秀が似合う。どうせならこのサイコパス光秀が猿芝居秀吉にどうやられるのかまで見たいところだった。浅井のシャレコウベ盃は本当にクレイジー(褒めてる)
・森蘭丸さま良いお顔〜
藤間斎くんが10代で演じる蘭丸を残したということだけで偉業ではないかと思ったのに、それ以上のなんだろう動き・発声だけでなく、あの目の動きの素晴らしさが想像を超えてきたのでびっくりしちゃった。
『るろうに剣心』の大友監督だから、血生臭い殺陣シーンなのに、映えるんだよねこの子は。
とっても美形なんだけど、中性的に寄らせず、信長に忠実で心意気のある若者。良、良、良！！
-----ネタバレ-----
・ラスト
信長の首級が残ってないって、史実ずるいよね。
どうやって描いたって許させる。もちろん、逃げ延びた、だってゼロじゃないと思うんだよ。
だから、死に間際に見る幻が、胡蝶の夢のように、そっちでも良いなって思わせてくれる。
そこからのまだ本能寺の中にいて、最期までやるんだから、鬼畜な脚本書くよなって。でも、ベストな終わり方だと私も思いました。
