2023年2本目。
総製作費20億円をかけて撮られた東映の超超肝入りプロジェクト。
信長と濃姫が過ごす激動の30年は、ベタベタな展開ながらグッときた。
タイトルに違わず、この2人の関係性に重点を置いたストーリーなのでそこには文句なし。
色々言われるキムタクもやっぱり華があるし、唯一無二のスターとはこのこと、という圧巻の存在感。
キムタクは何をやってもキムタクって馬鹿にされがちだけど、観客はそんなキムタクを期待して見に行ってるわけだから別に問題ないと思う。
綾瀬はるかも抜群の安定感だし、伊藤英明、中谷美紀と脇も抜かりない豪華っぷり。
とはいえいくらなんでも168分の上映時間は長過ぎで、観ているうちにすっかりくたびれてしまう。
クライマックスの展開にも個人的にはげんなり。
あのギョッとするような（観たらわかる）パイレーツオブカリビアンなノリのまま終わってたら、世紀の"珍作"として語り継がれてただろうに。結果ただの平凡な映画に落ち着いてしまって非常に勿体ない。
どうせ信長と濃姫が最終どうなったかなんて誰にも事実は分からないんだから、もっと好き放題してほしかった。
