EUフィルムデーズにて

ルーマニアで地下鉄運転見合せ中、たまたま同じ車両に乗り合わせた乗客たちが徐々に交流を持ち始めるドラマ。

これほんとにそれだけで、地下鉄車両という密室の中だけで進むドラマなんだけど、人々の関係の変化が面白くて見入ってしまった。ドキュメンタリーでもあった「コレクティブ」の火災事故の翌日という一応の設定はある。

仕事の電話をするもの、体調を気にするもの、家族を気にするもの、苛立つもの、その他いろんな人間観察をしているようだった。

神は時間を止めお互いを知る機会を与えた、確かにそう思えるかもね。

順調に運行されていたらおそらくほんの数分同じ空間にいるだけで、バラバラに別れていく。
長い時間と空間を共にしたことにより、それぞれの人の内面が見えてくる。良い内面も悪い内面も。良くも悪くも人は第一印象と違う、親しい関係でもお互いが知らないこともある。
当たり前のことでもあるが面白かった。

綺麗事だけではなく醜い部分も露になる。

居合わせた人々にそれぞれ関係が出来上がっていた。

　ルーマニア首都ブカレストで起こったナイトクラブ火災事件の翌朝、地下鉄に乗り合わせた人達が、電車内トラブルで閉じ込められてしまう。そこから見ず知らずの乗客たちが交流を始める物語。

　昨年にナイトクラブの火災を描いたドキュメンタリー『コレクティブ国歌の罠』を見ていたので、気になっていました。

それぞれの人間のバックグラウンドや、電車内の関係性の展開、内容は地味だけど個人的に心惹かれる部分があって面白かったです。
　EU film Daysで劇場3つ見たけど、1番気に入ったのはこの作品です。