順慶

カラオケ行こ!の順慶のレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.8
TOHOシネマズ梅田で鑑賞。先週までは狭い5番シアター(たぶん)だったが3番シアターに格上げされていた。
レイトショーだったが、女性が多かった印象。原作漫画ファンが多かったのか。

ヤクザの狂児(綾野剛)に「歌がうまくなるコツ教えてくれへん?」「カラオケ行こ!」と誘われる中学生の聡実くんの物語。そんなアホなという設定。

カラオケで「紅」を歌う狂児に対して、なかなか率直な意見をいう聡実くん。
なんどもふたりでカラオケに通う。で、チャーハンを食べる聡実くん。とてもうまそうだ。
コメディなんで入れ墨のエピソードもダッシュボードの指も笑えるところ。

で、中学生とヤクザのつながりが強くなっていく。聡実くんは狂児の愛を感じて、それに応えていく。めちゃいい。

高い声がでなくなった変声期の中学生男子。その時期のストーリーって、これが初めてかも。
うまく歌えない。それにそこまで悩まず、抗わず、受け入れて成長していく。いいな。

意外とちゃんと「愛」の物語だった。愛とは与えること学んだ聡実くん。お母さんは、晩御飯で鮭のかわをお父さんにあげる。これが愛なんだと感じる聡実くん。なんだこのエピソードは。スローモーションが笑ける。

あと、映画を見る部があったら入りたいな。
それから副部長の「わーだー」がよかった。

で、エンドロールの曲が最高。しばらく頭にこびりついて離れない幸せ。
順慶

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