南原清隆が余命わずかの永作博美と小旅行する映画。
「余命まもない妻のやりたいことを家族が叶えてあげる話」だなんて聞くと、もうそれはそれはお涙頂戴難病ものになってしまうと思うんだけど。唐突な海岸での嵐のシーンといい鳴りっぱなしの音楽といい会話してる人の切り返しショットの明らかにおかしい構図だったりといい、大林節がしっかり炸裂していてザ・お涙頂戴映画にはなってなくて面白かった。また難病ものではなく、死を前にしてこれまでの人生の細やかな幸せを振り返っていくという、重いけどポップな内容なのも良かった。
KYUB