きのはる

BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK'N'ROLLのきのはるのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

短編の物語(?)が六つ連なっています。なお六つの物語は別に繋がっていません。以下ネタバレを含む感想。

①部屋を探すダンサーの話。職業欄に「アーティスト」ってなんだよ。ダンサーなら「ダンサー」って書けや。シュールギャグなのか、なんなのか。面白いといえば面白いのかもしれない。いっそ④みたいにMVみたいな感じにしちゃえば良かったのに。
②分かり易めではある。孤独なOLがいつまでも職場のビルから出られない話。エレベーターで同じ階をぐるぐる回っているのは、変化のない閉塞的な「今」から抜け出せない自分を描いている的な感じなのだろう。悪口を言われているのに聞こえていないふりをしてひたすら耐えている場面には胸がぎゅっとなった。
③これも分かり易めではある。「鹿の死で生を実感なんてしないで生きてそばにいて欲しかった」的なことを芸術的価値のない自分の写真と対比させて言いたかったのだろうと思う多分。一番「物語」として成立している。②も物語チックではあったけど、「起承転」で終了している感は否めなかったからな。③が一番好きですね。短編小説味はある。
④台詞がない。ダンスダンスダンス。ダンスムービーとしては価値があるのだろう。うんと手の込んだMV的な。感想はない。主役(?)のお姉さんのヘアスタイルが独特だった。
⑤④からの世界観の変化についていけなかった。ポップで下品で汚い話。この映画のタイトル(?)的にこれをラストに持ってくるべきだったんじゃないかなと思います。
⑥女の人は宇宙人だったのかしら。宇宙人なら宇宙人でいいから、ラストで宇宙に帰ったりしたら辛うじて物語にはなっていたと思う。どうして白黒?
きのはる

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