金塊バトルロワイヤルの大いなる序章。
日露戦争の激戦地二〇三高地での戦いぶりや銃で撃たれても1日で傷が治る体質から「不死身の杉元」の異名を持つ杉元佐一(山﨑賢人)。彼はある目的のために北海道で砂金を採っていたが、ある日、後藤竹千代(マキタスポーツ)から金塊の話を耳にする。アイヌの金塊をぶんどった男が網走監獄の死刑囚たちに金塊の隠し場所の暗号を彫ったのだという。それを聞いた杉元はアイヌの女の子アシㇼパ(山田杏奈)とともに金塊を探し出す。だが、陸軍第七師団や土方(舘ひろし)らも金塊を狙っていた…。
最高に興奮するエンタメ作品でした。原作未読ですが、予告が面白そうだったし、実写『キングダム』を成功させたチームが関わっているとのことで期待していましたが、期待以上の出来。
まず、最初の二〇三高地の戦いから迫力がすごくて、画面に釘付けに。邦画でこのスケールの映像はすごい。北海道の風景も綺麗で映像だけでも見る価値アリかと。
そして、キャスト陣の素晴らしさ。渋かっこいい土方役の舘ひろし、狂気を潜ませる鶴見中尉役の玉木宏、面白い脇役をやらせれば天下一品の矢本悠馬、気品と可愛らしさを持つアシㇼパ役の山田杏奈などみんな素晴らしい。その中でも主役の山﨑賢人が際立って良かった。『キングダム』に続き今作でも主役で、正直またかよとか思ってました。すみませんでした。個人的にはキングダムの信より杉元役のほうがハマってた気がする。身体もゴツくなり力強さがでていた。
ところどころに笑いを散りばめていたのも見やすくて良かった。オソマのくだりとか特に好き。
まだ序章といった感じですが、十分楽しめたし、杉元・アシㇼパコンビの虜になりました。ぜひ続編を作ってほしいです。
02/12追記
2回目の鑑賞。やはりめちゃくちゃ面白い。黄金探しというワクワクする主題に、濃いキャラたち。杉元、鶴見中尉、土方歳三。三者三様の金塊を狙う理由。ACIDMANの主題歌も最高。アイヌ文化を知ることもできるし、本当に大好きな映画。早く続編を。
スコアを4.3から4.5に上げます。