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逆転のトライアングルのねねのレビュー・感想・評価

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)
4.4
昨年カンヌのパルムドール。その又4年前「ザ・スクエア」でも同賞を獲った監督なので、一見セレブに見える人達の醜悪なる内幕を絶妙に描くのは得意技。心理描写とストーリーと演技と映像、そこに社会批判を織り込んで、映画体験させてくれる今時珍しい一編。最後の場面で「セレブ」モデルが、トイレ掃除係のメイドに投げかけたあまりにも反省なしの自己中な言葉は刺さる。「良心」からだろうと思うと余計に。嫌悪感を抱かなかった観客はいないはずだ。映画公開直後に急遽なさったと聞いてこの役の重圧だったのではないか?と思い恐ろしさを感じました。
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