まさなつ

100人の子供たちが列車を待っているのまさなつのレビュー・感想・評価

3.8
「映画に愛をこめて」@元町映画館、特集上映の一作。

実は、この映画の後の「アメカル映画祭(神戸出張編)」に行きたくて、早く着いたのでこれも観た次第です。
ちなみに、「アメカル映画祭」は名古屋の方なら分かると思うのですが、シネマスコーレの副支配人の坪井さんと小牧コロナシネマの支配人の森さんによる、トークだけ2時間20分映画上映なしの映画祭。いったいどんな?って興味だけで行ったら、これが明石家さんまもビックリなマシンガントーク!坪井さん一瞬も会話が途切れないのも凄いけど、まだ話足りなそう!面白かった〜。

すいません、話がそれました。

こちらは、ピノチェット政権下のチリ。そう、あの「チリの闘い」の後の時代の軍事独裁政権下。ブルジョワ支配。格差は激しそう。そんな暗い社会の中、映画館に行ったことがない子供たちに、映画の歴史や仕組みを、実演しながら教える映画教室を描いたドキュメンタリー。
この作品の中でも、ちらっと政権への不満は出てきます。でも、主題はあくまで映画。映画の誕生から、どうやって絵が動くのか、映画とドキュメンタリーの違いなど、それこそ映画にまつわる基礎を、ちゃんと教えていて感心するとともに、それを受けている子供たちの生き生きした姿に、「ああ、映画って本当にいいものですね〜」って懐かしいフレーズが頭に浮かびました。

自分の子供の頃にこんな教室があったら、きっと映画を作る仕事を目指したかも?そんな素敵な教室であり、ドキュメンタリーでした。

アメカル映画祭も共に、時空を超え、映画への愛に溢れた1日を過ごせました。ありがとう、元町映画館!
まさなつ

まさなつ