Airbnb貝のマルセルの生活を撮影するドキュメンタリー……というあまり見たことない体の実写&アニメ。
光るユーモアセンスと心を落ち着かせる環境音楽、全くルーツの異なる生き物が同じ屋根の下で暮らすことで生まれる包摂。
現実と非現実の境目はどこにもなく、詩的かつ哲学的なのに最後まで希望は消えない。
結局家族愛の話に落ち着くのかと思いつつ、比較的害の少ないコミュニティーに属することで個々人のポテンシャルが最大限に発揮されていくという社会学的な観点からのストーリー展開も興味深かった。
笑えるし切ないし落ち着くし……こんな実験映画が毎日公開されていれば世界は今よりも1ミリずつ良くなっていくはず。
「おばあちゃんは大きなパズルの小さなピースを失った」