ゆめちん

シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけのゆめちんのレビュー・感想・評価

4.0
シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ
 
前作の "シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち" も映画館で鑑賞。今作はそれから2年後が舞台とあって楽しみにしていました。
 
ゲイメンバーたちのアマチュア水球チーム "シャイニー・シュリンプス" は、4年に一度開催されるゲイゲームズ出場のため東京に向かう。ところが乗り継ぎに失敗し、国家ぐるみで "LGBTQ+" を弾圧する国で一晩を過ごすことに。
 
冒頭、東京に行けることで、ハイテンションではしゃぐ濃いキャラのメンバーたち。彼らを見ているだけで、こちらもテンションが上がり気分が高まる。
 
前作ではゲイの水球チームの奮闘を描いたが、今回水球シーンはなくコメディ色は薄め。それでも彼らのノリノリな雰囲気は健在で、色々と笑わせてくれながらも、根底にはしっかり "LGBTQ+の差別に対する批判"と、"それらの人々を平等に扱おう" という強いメッセージが込められている。
 
やはり見どころは、ゲイメンバーによるパフォーマンス。フランスで日本のアニメや漫画が人気なのは知っていたが、フランス人の日本文化に対する理解がここまでとは。
それが本作の魅力となり、パフォーマンスでみせるセーラームーン・コスプレは、インパクトがある上にお洒落感も漂う。何と言ってもマキシム・ゴヴァール、セドリック・ル・ギャロ両監督の日本愛が、映像からひしひしと伝わってくる。
 
それにしても、ゲイダー(ゲイを直感的に見抜く能力)などという言葉を初めて聞いたし、マッチングアプリにゲイを装って登録し、"ゲイ狩り" をする男たちの存在にも驚いた。
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