けんと

恋する惑星 4Kレストア版のけんとのネタバレレビュー・内容・結末

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

映像の色彩が好み、モウがリンと行きずりの一夜を過ごしてホテルを出て行く朝焼け前のシーンの青さがとてもきれいで印象的
全編を通してコマ送りのような撮り方が多くあるが、動的なシーンは緊迫感があってハラハラするし、静的なシーンは情緒的でロマンチックな印象を受けて面白い
セリフも示唆やコミカルに富んでいて飽きさせず鑑賞中飽きることがなかった。
モウが一か月パイナップルを買い続けて元カノとの関係に対してもの思うシーンは個人的にすき。
刹那的な、ひと時の恋愛を上手くセンスで撮ったいい映画
フェイはそれでもセンスや映像美の中でも浮くぐらいやばい女で、勝手に好きな人の家に入るわ、模様替えはするわ、金魚買ってくるわでやりたい放題。
まじで気まぐれでぶっ飛んでて五歳児みたいな思考と感性をしている。それを好きになる663は本質的な所でウマが合うんだろーな
あいつもアニミズム的思考してるし
映画の最終盤、フェイと663の立場が逆転して、そこからまた止まっていた恋がリスタートするのが663の元カノとの良い対比になっていて、最後のセリフも含めていい落とし所だなーて思う。
店主の「その女のことなんか忘れて次の恋へいけ」みたいなセリフに対して、663は一年間フェイを待ち続けていたのが印象的
663は愚直でロマンチストで、この映画を表してんなって思う
けんと

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