いい意味での雰囲気映画。
めちゃくちゃ作家性を感じるアーティスティックな作品。ピントをあえて外したり、被写体を画面の隅っこに置いたり、ブラーを掛けたりとかなり挑戦的な撮り方をしてるのにそのカットがいちいち決まってんだよな。
いま世間は昭和懐古ブームだけど、この作品から受けるのも東京ラブストーリーみたいなトレンディドラマの感じ。いまの若い子にこそ刺さりそう。
90年代の香港を舞台にしていて無国籍で雑然とした空気がどことなくサイバーパンクな感もあってサブカル好きにも受けそうだし。
脚本がいい演出がいい、みたいな映画としての教科書的な良さじゃなくてさ、なんかこの映画好きだなーって雰囲気に愛着湧かせてくれる稀有な映画だ。
フェイはあのキャラクターだから可愛げに誤魔化されてるけどやってることガチストーカー。
633号もトニーレオンのかっこよさは間違いないけどやたらブリーフ姿が多くて、物に語りかけるとことかちょっとウェッってなった。
California dreamin'