ネタばれ厳禁だが、話の筋と起承転結が妙に整っていて途中までてっきり実話ベースかと思ったほど。挙げ句、クライマックスの法廷シーンあたりでまんまと泣かされてしまってからの、まさかのラスト！ひょえーと変な声が出そうで慌てて口をつぐんだ。
なんだかんだいい話で終わりそうだったのに、いやはや。遺された者の持って行き場のない心中を思うといたたまれない。
ちなみに今作は「ラム」との二本立て上映を気のおけない女友達と二人で観に行った。二作とも女の強かな生き様を描いていた作品だったこともありお互いの半生やら人生観を交えたアフタートークがやたらと盛り上がり、危うく終電を逃すところだった。
湿地の映像も素晴らしく綺麗だし脚本も秀逸で作品の出来に文句はないが、主人公をはじめ作品そのものの登場人物のキャラクターにはあまり心惹かれるところがなかったのが正直なところ。でも上記の通り結果的に非常に楽しく有意義な時間を過ごせたのでそれを含めてのおまけ採点。
