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エドワールとキャロリーヌのneohetareのレビュー・感想・評価

エドワールとキャロリーヌ(1951年製作の映画)
4.5
ベッケルは『幸福の設計』以来。

大学時代に1シーンだけ観る機会があって、コミカルで良いな、いつか観たいなと思っていたところ8年越しにようやく鑑賞。ありがとうU-NEXT。

1発のビンタで若夫婦が離婚の危機に瀕する話。

ビンタを食らった直後のアンヌ・ヴェルノンの顔は「映画史に残る」って言って良いんじゃないか。お見事。

パーティーの支度をどうするかのすったもんだの描写が面白い。

意地や見栄を張ってホントのことを言えない人間のリアルさもよく出ている。

最後には仲直りするのだが、それが棚ぼた的な解決で人間の変化によるものではなかったのだけ個人的には惜しい。でもそれは作品の価値を下げない。

棚ぼたとか他力ってのもある意味でリアルというか。人間はタイミングにとても左右される生き物だし、何らかの外的なきっかけが無いとなかなか転換とか変化は生まれないよなと。

やっぱ良いねこの作品。
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