ヨーテボリ映画祭にて。

久々に再会したパウリウスとインドレがある町を訪れ、殺されたパウリウス弟の最後の夜を辿る物語。

少なくとも友人ではあるが二人がどういう関係なのか、弟になにがあったのか、よくわからないまま進んでいく。
犯人は捕まり裁判も終わっているようだが、パウリウスは納得いかないようで弟の足取りをたどり目撃者や関係者を探す。

事件の謎を解明するサスペンスやミステリーではなく、「巡礼者」というタイトルどおり、弟の存在を感じた箇所をひたすらまわる。

第二次大戦の戦没者集団墓地や他の殺人事件の話題があがったりと、「死」を臭わせる土地であることもわかってくるが、関連性ははっきり見えず。
パウリウスに絶望・トラウマ・苦悩の様子は見えるが、詳細は想像するしかない。

覆らない過去を追及することのむなしさ、直接関係有り無しにかかわらず暴力や犯罪が及ぼす影響を描いた映画かなぁ。


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