みーやん

キル・ボクスンのみーやんのレビュー・感想・評価

キル・ボクスン(2023年製作の映画)
3.7
劇場公開作品の配信状況については他プラットフォームに若干水をあけられてる感のあるNetflixですが(とはいえ個人的に「定額料金+新作みたけりゃ追加料金払え」っていう仕組みが好きではないのでサブスクはネトフリのみでやっておりますが。ゆうても劇場でも観ながら家でもってなるとそんなに数がこなせるわけでもないしね)、韓国ものオリジナルコンテンツはやっぱり期待と信頼にこたえる作品をぶちこんできますね!いや~面白かった。

他のレビューでも比べられているとおりジョンウィックとか、あと邦画だとベイビーわるきゅーれとか、あのへんの「キャリアとしての殺し屋稼業とそこでしのぎを削る殺し屋たちのソサエティもの」の流れです。業界を牛耳る大手企業なんかも出てきますが、あれっていちおうダミーとしての表稼業がある設定なんですかね。めっちゃ大きいビルですしね。そんなこともいちいち説明しないぐらいふつうに殺し屋業界ってのがあることになってます。

女性が主人公っていうことでアクションシーンもちゃんと体重や地力では男性に劣る見せ方かつそのうえでの主人公ならではの強さもちゃんとあるっていうアクションの描き方だし、母ひとり娘ひとりのシングルマザー世帯で母と娘がそれぞれの事情からお互い隠し事をしているっていう、家族ものとしての筋立てもうまく組み合わせてあるなーと思いました。

お気軽にどうぞ、というにはちょっと血なまぐさい(あれCGで足してるんですかね?血しぶきがビュッって飛び散る様子があんまり見たことない鮮明さだと思いました)のですが、殺し屋アクションものが好きな人なら絶対気に入ると思います。韓国の俳優・スタッフはあまり明るくないのですが、座組的にもかなり分厚い布陣のようですし。

とはいえジョンウィック、バレリーナ、355、ザ・キラー、そして本作と「職業として殺人を前提とした暴力をふるう人たち」の映画を立て続けに観すぎた感はあるんですよねー。他に観たのもキラーズオブフラワームーンとかザ・クリエイターとかだし、ここらでちょっと「人が死なない面白い映画」を観るべきタイミングなのかなとも感じていますね。ラブコメの面白そうなやつとか探してみようかなあ。
みーやん

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