シッカン

貞子DXのシッカンのレビュー・感想・評価

貞子DX(2022年製作の映画)
1.0
もう貞子で本気で怖がるなんて期待していないし、貞子のアイドル映画なら私はそれで良いです、と最大限の低姿勢で鑑賞したが、今回は本当に許せんかった。

貞子みたいな風貌のおっさんって、あまりに貞子への侮辱が過ぎるから。今回の貞子的な存在(書いてるだけで怒りが湧く)が、個人の幻覚である事は分かるが、なぜ貞子っぽい服を着させて髪を伸ばす必要がある?あの貞子というビジュアルを、なぜその辺の一般人に適用して良いと考えた?

この作り手達は、明らかに貞子へのリスペクトが足りてない。呪い自体は確かにウイルスの特性と同じで匿名性をもって拡散されるものだとは思うよ。だが、こいつらはおそらくその延長線上で貞子を捉え、置き換え可能な存在として扱っているようにしか思えんのです。生前の貞子への思いが圧倒的に足りてないのです。IQ200もあってなぜわからない。お前に足りねーのは一歩前に出る勇気では無く、貞子と向き合う姿勢だ。

貞子さえ出れば、ほんっとーにウザすぎて前の椅子を何度も蹴りかけるようなキモいガキが出ようが、何度も何度も音でビビるってつまらん演出されようが、これって逆にウケるっしょ?って感じの観客をバカにしたギャグもどきを見せられようが、俺は大丈夫と思っていたが、無理だった。
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