「マッシブ・タレント」からの関連鑑賞
セットが全て、時空が歪んだような絵画的で、演劇のようでもあり絵本のようでもある。映像の技術についてはよくわからないけれど、黒いモヤのようなものに映像が囲まれていて、まるで覗き穴から物語を覗いているような感覚になる。
結局、真実は何なんだろう?目に見えているものだけが真実なのだろうか?目に見えていないものこそが真実と決めつけていいのか?
まあ、この作品を思春期の女の子にお勧めするっていうのは無理があるけれど、映画好きならいつかは興味が湧き、年齢関係なく味わえる作品だと思う。
今存在する作品の源泉みたいな作品を知ることは、見えていなかった場所に光が当たることのようだ。
ところで、何が一番怖いって、カリガリ博士でもチェザーレでもなく、ジェーンの顔。