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オリエント急行殺人事件のkazu1961のレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)
3.8
▪️JP Title :「オリエント急行殺人事件(1974)」
Original :「Murder on the Orient Express」
▪️First Release Year : 1974
▪️JP Release Date : 1975/05/17
▪️Production Country : イギリス
🏆Main Awards : 第47回アカデミー賞
助演女優賞
▪️Appreciation Record : 2020-626 再鑑賞
🕰Running Time : 128分
▪️Director : シドニー・ルメット
▪️Writer : ポール・デーン
▪️MusicD : リチャード・ロドニー・ベネット
▪️Cast : アルバート・フィニー、アンソニー・パーキンス、ジョン・ギールグッド、ショーン・コネリー、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ウェンディ・ヒラー、ローレン・バコール、イングリッド・バーグマン、マイケル・ヨーク、ジャクリーン・ビセット、ジャン=ピエール・カッセル
▪️My Review
2017年度版ケネス・ブラナー監督のリメイク版もオシャレで映像も美しく、またジョニー・デップも出演してることもありとても楽しめる作品ですが、やはり本家の1974年度版の方が、優雅でヨーロッパ的で、何よりもその出演陣の豪華さに目を奪われます。
監督は『十二人の怒れる男』の監督で当時が最も脂の乗っていたシドニー・ルメットです。『十二人の怒れる男』同様に、本作は完全なワンシチュエーションサスペンスで、観客を飽きさせない演出が光っています。
そして、探偵ポワロと乗客の会話が中心の映画となっていますが、その会話一つ一つが非常にしゃれていて、そしてその会話の中に解決の糸口が全て含まれています。面白いのが、容疑者への質問に立ちあうマーティン・バルサムが、一人の乗客への質問が終わるたびに「あいつが犯人だ」と言いいますが、この台詞が後々キーとなってくるところ。さらに、作中に「12人の陪審員」という台詞が出てきますが、これはもちろんルメット監督のデビュー作を意識してのものですね。
公開当時は、出演者の豪華さが話題となりました。誰をとっても名優ばかりです。アルバート・フィニー、アンソニー・パーキンス、ジョン・ギールグッド、ショーン・コネリー、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ウェンディ・ヒラー、ローレン・バコール、イングリッド・バーグマン、マイケル・ヨーク、ジャクリーン・ビセット、ジャン=ピエール・カッセル。凄いメンバーです。
名探偵エルキュール・ポワロを演じたのが当時38歳だったアルバート・フィニー。ポワロの設定年齢は50代ということで、38歳のフィニーのメークの凝った素晴らしい演技は強烈な印象を残しました。
原作が世界的にあまりにも有名で、禁断の結末がわかっているなか、観客をいかに楽しませるかに苦心した演出ぶりと豪華俳優陣の演技が冴えわたっています。

物語は。。。
イスタンブールで事件を解決したエルキュール・ポワロは、新しい事件のために急遽オリエント急行でロンドンへ向かいます。一等寝台車は満室で、列車は混み合っていました。やがて、閉ざされた密室の中でアメリカ人の大富豪ラチェットが計12回刺されて殺害されます。事件の容疑者は、1人の車掌と12人の一等客室の乗客たち。雪で列車が停車する中、捜査に乗り出すポワロは13人の容疑者全員が被害者と関わりがあったことを暴いていきますが。。。

▪️Overview
アガサ・クリスティの名作推理小説「オリエント急行の殺人」をオールスターキャストで映画化したミステリー。1935年、私立探偵エルキュール・ポアロは大陸横断列車オリエント急行に乗り、ロンドンを目指していたが、豪雪のため列車が立ち往生してしまう。そしてその夜、列車内でアメリカ人の富豪ラチェットが何者かに殺害されるという事件が発生。ポアロは乗客たちから事情を聴き、事件の調査を開始するが、やがて殺されたラチェット氏と5年前にアメリカで起こったある事件とのつながりが見え始め、意外な真相が明るみになる。第47回アカデミー賞ではイングリッド・バーグマンが助演女優賞を受賞したほか、主演男優賞、脚色賞など計6部門にノミネートされた。(引用:映画. com)
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