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僕らの世界が交わるまでのsonozyのレビュー・感想・評価

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)
3.5
ジェシー・アイゼンバーグの初監督/脚本作。制作/配給A24
ジェシーによる2020年のAudibleオリジナルのオーディオドラマがベースのようです。
大好きなエマ・ストーンがプロデューサーに名を連ねてます。

自宅の部屋で週1回、自作のフォーク・ロックを弾き語るライブストリームで2万人のフォロワーを集め、投げ銭を稼いでいる高校生のジギー(フィン・ウォルフハード)と、DVシェルターを運営する生真面目な母・エヴリン(ジュリアン・ムーア)。
分かり合えない二人が、それぞれイタい方向に向かい・・・というお話。

ジギーとは違い政治的な意識の高いクラスメイトのライラ(アリーシャ・ボー)に惹かれているジギーは彼女に好印象を与えようと・・
エヴリンは、夫のDVでシェルターに避難してきたアンジー(エレオノール・ヘンドリックス)の息子のカイル(ビリー・ブリック)に異常な執着を見せ・・・

原題は「When You Finish Saving the World」≒「世界を救い終えたら」。
二人がそれぞれ、イタい方向で世界を救おうとするものの・・・それよりもやるべきことがあるよね的なオチへのシニカルなニュアンスを含んだタイトルでしょうか。

登場人物への共感度は低いですが(笑)、この二人のイタい演技が可笑しすぎて良かった。ジギーの父親の存在も...笑

エンディングにウディ・ガスリーの1940年の「Union Maid」という曲が流れるのもユニーク。労働組合の女性活動家と団結の力を称える内容の歌のようです。
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