Sachika

小説家の映画のSachikaのレビュー・感想・評価

小説家の映画(2022年製作の映画)
3.8
キャラクターから発せられる言葉たちは、監督が日々感じる思いなのだろうか。
そわそわした空気・怪訝な表情は、監督が日々向けられていると感じる視線なのだろうか。
ホン・サンスにしか撮れない、映画を作るための映画。
最後のキム・ミニの笑顔も、彼にしか撮れないよね。
めっっっちゃかわいかった!!!!

小説を書かなくなった作家は、演じる事から退いた女優を主演に、どんな映画を作りたかったのだろうか。
終始感じる気まずさの滑稽なこと…!
キャラクター達はそれをわかっていて知らんぷりなのか、それとも全く気付かないのか。
こんなにも人の表情や雰囲気に注目したくなる作品ってなかなか無いなと。
コロナ禍でマスクをしている事で、表情が見えない日々を過ごしてきたからこそ、思う面白さもあるよね。

終演後に女優の筒井真理子さんと、矢田部吉彦さんのトーク。
上映中、韓国語がわかっていたらよかったのにと、字幕を読まないと言葉がわからない(から画面に集中できない)事がすごく勿体なく感じてたから、筒井さんも仰っていたけど、複数回観て表情に注目したいな!って思った◎
Sachika

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