kazuki

TAR/ターのkazukiのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.9
いやとんでもないね。
衣装がすごい。全てが正しい衣装だ。
演技がすごい。ストレスの演技がすごい。
スーパー長回しインタビュー。長回しである意味ありすぎる。
スーパー長回し授業。長回しである意味も最後にあってとんでもない。
長回しのために長回ししてない。ワンカットである必要があるのだ。
リテイク考えたくない。とんでもない。

天才がワガママ放題していたらうまくいかなくなるお話なんだけど。
天才の描き方が超すごい。
かなり人間。俺たちの延長線上にいる描き方。
ラストでこの天才ぷりというか、才覚が本物であることがわかる。
この天才はどうしようもなく人間で、俺なのだ。
俺にそういう部分があって、地位や名誉のためではない、好きなものがあるのだ。
そのために地位や名誉が手に入って、失っても、変わりなく、好きなものを大切にできることは本当に前向きなことである。
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