黒澤明の『生きる』が情緒あるヨーロッパの映画に
リメイク版としてビルナイ主演で制作された『生きる LIVING』。物語の流れは大体同じだが、あまり好みじゃない。ビルナイの哀愁漂う演技はかっこよかったが、個人的にこの映画に求めるのはスマートさより泥臭さだと思います。
ビルナイでは一つ一つの動作があまりにもスマートすぎると感じました。故に、お洒落映画になってしまったのでしょう。志村喬が部署を回る姿や彼の演技、纏う雰囲気には泥臭さがあり、黒澤明のリアリズムを十分に感じられました。なので、あまり、好みじゃない