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すずめの戸締まりのmattuのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.0
期待しないで
観たんだけど
すごく面白かった

いわとびらき、とか
かなめいし、とか
その辺の知識を少し
持ってる人なら
より楽しめるかも

てかね…
草太がとても
好きだ…

黒髪ロングの
キレイな変人…笑

ひとつのことに
夢中になれる
資質とか

人目が気にならない
感覚とか

熱血ヒーローみたいな
喋り方と見た目(🪑)の
ギャップでうまれる
チグハグさも
計算なのか、偶然の産物か…
面白くてすごく良かった

きれいに整った
キャラ設定の子よりも
見てるうちに
この子は結局どんな子なの?
って掴めない感じの…
いろんな顔がある人の方が
人間ぽくていいね

例えそれが監督の
計算通りのキャラじゃ
ないとしてもね

新海作品で
こんなに好きなキャラクター
はじめてだ

でも芹澤の方が
人気ありそう
いい子だもんね

今回RADは
エンディングのみで
それもこの映画には
ちょうど良い配分

ダイジンは
かわいいのか
こわいのか

私は今のところ
少しこわい

かわいいだけでは
片付けられない
何かがある笑

気まぐれに行動する
ダイジンをみて
草太が『神とはそういうものだ』
みたいなことを言ってた

人間は神様に似ている
って聞いたことがある

ダイジンのこと
好きでしょう?って
甘えにいったのに
拒否されてしまって

そしたら途端にしぼむように
痩せちゃうのをみて
やっぱりみんな
愛で『満ちる』んだよなって
思ったり

でもそれぞれの
タイミングや思いがあって
拒否される場面があったり
期待に添えない時があったり
まず第一に自分を大事に
しないといけないから
いつでも人に優しく出来る
わけではないんだけど

そもそも
『優しくされること』だけが
愛ではないからなぁ

だから拒否されようとも
そっとついて行くダイジンの
行動原理はわかる気がする

人の手で要石を戻して欲しいと
願う所も人間と同じだね

例えば私の仕事を
何も知らない人が
わざとではないにしても
崩壊させてしまったとして
それを『ごめんなさい』って
(謝ったからいいだろ)じゃなくて
それで終わりにするんじゃなくて
ちゃんと協力して元に戻そうと
努力してくれるその姿勢に
許す気持ちが生まれるし
そういうのが双方にとって
愛を感じる経験だよなって思う

(謝ったからいいだろ)とか
(形だけは保ったからいいや)とか
そういう気持ちの生き物が
勢力を増して作り上げた
社会が、その歪みが、、
あのミミズなんじゃないかと
思ったりもした
mattu

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