あーさん

すずめの戸締まりのあーさんのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

寝かせると書かないで終わってしまいそうなので、観た日に。

なるべくハードルを上げないようにしていたお陰で、"天気の子"のようながっかり感はなかった。

だけど、、
正直に言うと、もう私はこのパターンは良いかな…って思ってしまった。

比べるのは違うと思うけれど、やはり世代を超えて何十年も愛されている宮崎駿の作品はすごいな、と改めて思う。

アニメは元々ジブリ以外そんなに観て来なかった。最近になって他のものも観るようになったのだが、時代もあるのかな。。
なんかいっぱい詰め込まれていて、観ていてしんどい。
少し前に"魔女の宅急便"を観て、メッセージがシンプルでとても楽しめただけに。最近のアニメは重い。。
メッセージも然り、音楽も然り、画も細かくて綺麗で、キャラクターも今風で、、フル装備なのである。
アニメで描く世界って、もっと自由度高くて、もっと単純で、誰にでも共感したり、想像の羽を羽ばたかせられるような楽しいものじゃなかったっけ?

震災のようなデリケートなテーマだから、エンタメに寄せ過ぎるのは無理だし、所々にジブリっぽいオマージュがあるのはわざとなのか?
東北の実家があった場所への旅の途中に車で流れる懐メロとか、多分ドンピシャ世代だけど、何となくあざとい気がして乗り切れず。

被災された方が観た時に、やはりしんどい場面が多々あった気がする。

前に座っていた小学生男子が終わってからポツリ、"怖かった…"。
"同じことが起こったらどうしたら良いのか、、"と不安そうに。
お母さんらしき人が"その時は閉めればいい!"と言っていたけれど。。(そういうことじゃないと思う…お母さんだけが震災で死んでひとりぼっちになったら、とかそういうことだよね…きっと)

"天気の子"の時も思ったけど、メジャーになるにはターゲットが思春期世代、中高生限定みたいになってるのかな。(すずめの無鉄砲さ…)

コアなファンだけでなくもっと幅広く世の中に認められたい!というのは、"君の名は。"で十分果たしたから、もういいのでは?
万人受けするものを狙い過ぎて、逆にボヤけてませんか?

そんなことを思ってしまうのは、余計なお世話なのかな。

響く人には響くのだと思う。

観る人の数だけ、感じ方もある。

すずめと叔母の環がぶつかり合うシーンや、一人飄々としてる草太の友人 芹澤の存在感とか、要所・要所に良いところもあった。高校生のすずめが、4歳の自分を抱きしめるシーンとかも。
あとは、"はあばあ"のママの関西弁、完璧やん!(伊藤沙莉♪)とか。

でも、結局ダイジン(ネコ)の本当の意図はわからなくて、最後は何だか可哀想な感じに。。

とりあえず、イケメンさん、って言われて返事する人いないと思うなぁ💦

それなりには楽しめたのだけど、何故か私には今ひとつピンと来なかった。

自然や水の描写はさすが!とても綺麗でした♪



あ、草太のおじいちゃんの声が歌舞伎役者の松本白鸚さんだった!

私のツボはそこだ♪
あーさん

あーさん