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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのmoekoのレビュー・感想・評価

4.0
コインランドリーを営むエヴリン。父は偏屈で、夫には終始イライラ、娘は反抗的という、決して幸せではないけど平凡な暮らし。そんな彼女がマルチバースの世界を脅かすジョブ・トゥパキとの戦いに巻き込まれるというストーリー。
あらすじだけ書くとアクション映画みたいだけど、実際は人生の意味や家族愛を主題とした作品だったようです。マルチバースの世界を通して、沢山の別の自分、つまり、自分の人生に起こり得た沢山の選択肢を見たエヴリンは、最終的に何を選ぶのか。それがこの作品が1番語りたかった部分だと思います。
ただ、監督がクワンとシャイナートなので、かなり装飾過多だし、しっかり気持ち悪い(笑)。下ネタもちゃんと下品(笑)。そのせいで、作品の主題が埋もれがちで、解説を読んでやっと理解するという人も多いと思うし、私もそのうちの1人です。でも、このカオスな感じ、個人的に好みです。意味あるものを必ずしも綺麗に語らなくても良いですよね。
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