このレビューはネタバレを含みます
「説明しよう。僕は君の夫じゃない。君に助けを乞いに来たんだ」
コインランドリーを経営する女性が国税庁へ確定申告に行き、マルチバースの世界に巻き込まれて世界を救うことになる話。
何を言っているかわからないと思うけど本当にこんな話。中国がとんでもない予算をかけて作った超次元B級映画だった。
面白シーンがてんこ盛りで、リップクリームムシャムシャ夫、ウェストポーチカンフー、国税庁おばちゃんバックブリーカー、守衛ディルドビンタ、お漏らしエブリン、無双ジョイの七変化、手がソーセージになった世界、ポメラニアンヌンチャク、トロフィーを賭けたけつあな確定選手権、アライグマに操られたコック、全てを吸い込むベーグルなどが見れる。守衛が足を広げてダイブするモザイクシーンは爆笑必至。
登場人物全てにドラマがあり、その全てが回収される。それゆえマジで何をしてるのか度々分からなくなるが、観終わった後は「なんかすごいもん見た」と思える、そんな映画である。
個人的には「突飛なことをすればするだけ遠い次元の並行世界に飛べる」という設定が秀逸で、変なことしてスーパーパワーを身につけるのが面白すぎた。
岩のくだりで世界観が唐突に壮大になるもの好きだし、家族の問題が解決されるラストも良き。
以下、セリフメモ。
「オール・エブリンであんたが一番面白いわ」
≪ただの、岩だから≫
「私はあんたの母親よ!」