まみたす

百花のまみたすのレビュー・感想・評価

百花(2022年製作の映画)
3.3
アルツハイマー型認知症を患う母と、これから父になる息子の物語。
母(原田美枝子)と息子(菅田将暉)には、過去の出来事によるわだかまりがある。
息子はそのことを封印しつつも忘れらずにきて、母もそのことに罪悪感を持ちながら、病によって記憶がどんどんなくなっていきます。
最初、この親子にあるわだかまりはなんやろなーて思ってたけど、そういうわけですか、それはわだかまりますし、普通は許せんところ、息子はそこそこ受け入れてるやん、えらい!となりました。
震災で命の危険を感じたとき、真っ先に思ったのは息子やったってことなんやろうなぁ。
アルツハイマー型認知症は本人も周りも辛い。でも人は病気でなくても記憶を封印したり、普通に忘れたりするんだよねというメッセージをラストで受けとりました。
一点。息子の妻(長澤まさみ)は、あっさりした良い奥さんなんかもやけど、施設帰りのバスのシーンの菅田将暉とのやりとりは、もうちょっと菅田将暉の気持ちをしっかり聴いてあげてほしいなと思いました(笑)