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RRRのtkのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
5.0
熱い、アツすぎる。
と言うほか形容し難い圧倒なパワー。
初めて触れたインド映画で良かった。
危うくスルーするところを激推ししてくれた方に感謝。

舞台は1920年代、英国支配下のインド。
映画的演出もあるとはいえ、大英帝国全盛期のイギリスってえげつない。
そらぁ英雄も求められますわ。
本作の主人公、シティ派なラーマと素朴なビーム。
対照的で面白い。
火と水のヴィジュアルから勝手に、腕からドラゴン的なエネルギーを纏って闘うファンタジーかと思っていた自分ですが。
至ってリアリティある?戦闘シーンで意外だった。(いい意味で)
でもかなりぶっ飛んでいる激アツアクション。
途中、何を観ているんだとなりながらも、圧倒的画ヂカラで引き戻されるのはご愛嬌。
ジャンプマンガ全盛期かってくらいの王道ストーリーだけど、リアルな歴史背景を下敷きにしているから面白い。
時同じくしてガンディーがいたと思うと尚更。
何より、胸躍るビートに弾けるダンス‼︎
燃え尽きるほどにヒートッ‼︎
どんな世界、どんな時代の人間にも共通する、魂を震わせる響きとかリズム、鼓動。
強い音楽をもつ映画は、ダイレクトに琴線に触れてきて、泣かされるのが必然。
そんな山場が何度もある。
シータ役の女優さんが可愛らしくもあり、美人でとても素敵だった。
キレッキレのダンスに惚れる。
個人的に洗練されたラーマがカッコいいんだけど、ビームもかわいい愛されキャラ。

もの凄く激動の時代背景に濃ゆいメンツたちが唯一無二な世界観を創り出している。
今年No.1の傑作と言っても過言ではない。
「LOAD ,AIM , SHOOT‼︎」

PS. パンフレットを見ると、エンディングに出てくる人たちの簡単な解説が載っていて興味深い。
インド史やインド神話を改めて深堀りしたくなるのが本作の素晴らしさ。
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