ぶみ

RRRのぶみのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.0
友情か?使命か?

S・S・ラージャマウリ監督、脚本、NTR Jr.、ラーム・チャラン主演によるインド製作のアクション。
1920年、英国植民地時代のインドを舞台とし、イギリス総督に連れ去られた村の娘を奪還しようとする男、ビームと、イギリス政府の警察官、ラーマの姿を描く。
ビームをNTR Jr.、ラーマをチャランが演じているが、とにかく冒頭からアクションてんこ盛りのエンジン全開。
そんな中でも、植民地という時代背景を舞台としており、冷酷非道な英国軍幹部が登場したり、主人公二人の友情と、目的達成のための葛藤が描かれていたり、はたまたラブロマンスもありと、映画に欠かせない要素が全て盛り込まれている。
そして、それがCGとわかっていながらも、そのクオリティの高さから、ドン引きすることなく終始観ることができるため、約三時間という長尺ながら、息つく暇もない。
そんな中でも、突如挿入されるダンスシーンが箸休めとなっているのも、インド映画らしいところ。
前述のようなインド映画のエッセンスと、作品中に出てくる「蜂起(Rise)と咆哮(Roar)と反乱(Revolt)と。」が詰め込まれ、スローモーションの多用や、ベタな展開と、高カロリーな内容ながら、その圧倒的な熱量に圧倒されるとともに、一瞬たりとも見逃すことのないよう、水分控えめで観たい良作。

俺の戦いは、お前の戦いだ。
ぶみ

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