さだまさしはよく知らないけど、この映画で35億円の借金を負って毎年返済ライブをしているっていう前提だけ入れて観た。
ドキュメンタリーは結構観てる方だけど、本作は映像自体は綺麗なものの、カットカットが連続していなくて、ぶつ切りに近い形で映像が次々に映し出される印象。
でも兎に角、長江の映像美は確か。
中華人民共和国政府協力や空撮や高度成長前の80年代の素朴な中華人民の営みや長江を辿る形で過去の歴史をなんだかんだ追っていく作りは誠実。
勉強もしたし映画を撮るくらい長江に対するモチベーションがあったんだろうけど、さだまさしは何故そこまでして長江の最初の一滴を追い求めたのか…その謎は本作の最大のミステリーと言えるでしょう。
ファン向けのイメージビデオの域より教育テレビに片足突っ込んでいる本作、さだまさしファンと80年代の中国の社会風土を研究している学者には中々どうして貴重なドキュメンタリーだと思う。
さだまさし、歌は本当にお上手なんですね