シカゴ国際映画祭にて。
2007年チリの刑務所で10人の少年が亡くなった事故があったらしい。その事故に基づく話。
刑務所(少年院?)といっても学校のような光景で先生は熱心に勉強を教えていている姿あり。かと思えば看守による暴力あり。
少年たちは裁判もできないまま一年以上投獄されていたりと、制度の杜撰さと歪みや隙間が見えてくる。
いつか出られる日が来ることを願って、厳しい規則を守って過ごしてきた少年たちだったが、別の施設からある悪ガキが投入されたことによりなんとか保っていた均衡は崩れ、脱獄の意識も芽生えてくる。
大人や社会から見捨てられた少年たちの絶望、その抑えていた思い爆発し、最悪の状況から這い上がるための彼らの行動が思わぬことを引き起こす。
悪いことは悪いとしたうえできちんと裁判が行われていたら、ここまでの事にならなかったのではないかと思うと子供たちだけを責めるわけにもいかない状況だと思う。
それにしても自由を求めた結果がアレって……
子供たちがキャッキャしてる姿はほほえましいが時折残酷でショッキングなことも起こる。
判断力もまだ未熟な子たち、考えるより行動してしまうんだろうな。重たい話だった。