じじ

母性のじじのレビュー・感想・評価

母性(2022年製作の映画)
4.5
なんて恐ろしい母親

娘が不憫でならない


女子高生が亡くなる事件が起きる 
警察では自殺と見ているようだ
女子高生を調べると母と不仲だったという…

愛あたう限り娘を育ててきました と言う母親の言葉に違和感を持つ

そしてその母が教会で懺悔をしている

彼女は子供の時から母が大好きで母が喜ぶ事をするのが好き
自分が嫌いな絵でも母がその絵を褒めると購入し画家に話しかけてさもこの絵が好きなように話す

その後結婚を申し込まれる

妊娠をするが体の中に変な物がいると怖がる彼女
母が恐るなと諭す
娘が産まれるが分娩室に母が入れずショックを受けたり 母にベッタリ

新居にも母がいつも来ており娘に無償の愛を与えてくれる

しかしある夜 嵐で雷が落ち近くの木が倒れてくる
娘と母が寝ている部屋のタンスが倒れ2人が下敷きに…
彼女は迷わず母を助けようとする
母は 娘を助けなさい!母親でしょ!と言うが
彼女は イヤだ!お母さんが私の最愛の人 子供なんてまた作れば良い!と言い放つ

母は自らその手を離し娘を助けさせ亡くなる

娘を愛せない彼女
母から愛されたい娘

同じ場所で同じ時を生きているのに2人の記憶は食い違う…



もう娘さんが可哀想で可哀想で…
また産めば良い!って言葉が彼女の子供に対する気持ちが現れていてなんて情けない親だろうと悲しくなりました

この後娘さんが幸せに暮らしていってくれる事を願う
そんな作品でした
じじ

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