Kiwi

あと さん ねんのKiwiのレビュー・感想・評価

あと さん ねん(2018年製作の映画)
4.3
BSSTOにて。
タイトルが秀逸。
たいへんユニークな脚本、見事な演技、映像、テンポ感。
短編にしては長いほうなんだけど、そして時間の経過はどちらかといえば「のんびり」しているのだけど、飽きを感じる隙がなかった。

旅行会話本を手にして妙ちきりんな笑顔の男、帽子をとると吠えられ、かぶると大人しくしてもらえるヒロシ。
息子に「追い出して」と忠告されても何となくヒロシを邪険にできないマリッサ。
ヒロシを値踏みするような愛犬ティコ。

言葉が通じないとわかっているからこそ独白してしまうヒロシ。
通じないけど雰囲気で大事なことを話したと直感するマリッサ。
まさかの展開を生むティコ。

ラストシーン、感情を共有するためには言葉は要らない、ってことを静かに伝えているようだった。
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