みみ

ゴースト/ニューヨークの幻のみみのレビュー・感想・評価

3.6
金曜ロードショーでしか観たことなかった映画の一つ。初めてちゃんと通しで観たら、やっぱりいい映画だった〜〜。
幸せ過ぎて怖くなるのとか、大好きな人にちゃんと好きだよって言えないとか、不変のテーマですね。
主人公のサムが、飛行機事故のニュースを見て「死ぬのって一瞬なんだよな。明日生きてるとは限らない」って言うとか、伸び伸びと生きてるモリーとは違って、序盤からなんとなく死を意識してたのは、きっとあの時が幸せの頂点だったからなのかな。
あのまま生きていたら、日本の取引先とうまくやって昇進して、陶芸作家として有名になったモリーと日本に陶芸旅行しに来てたかも。
(この頃のアメリカ映画は、バブルでイケイケだった日本がよく出てきて好き。この映画では、商談の時間よりだいぶ早めに来ちゃうとか、芸が細かいです笑)

あのロクロのシーン、イチャイチャし始めて台無しにしちゃう展開はアドリブだったんですね。
大人になって観てみても、あれほどセクシーなラブシーンはないなと思う。二人が本当に愛し合ってるのが伝わってきて、その後の展開を知ってるこちらとしてはとっても切ない!
シンプルに顔が怖い地下鉄の地縛霊おじさんが、再登場して「ヘソの下から気合い入れろ!」って物の動かし方教えてくれるところとか、記憶から抜けてた展開沢山あった。
地獄からのお迎え達の叫び声が子供の頃トラウマだった。赤ちゃんの泣き声を超スローで逆再生させてるらしくて、それを知ってより恐ろしくなった。
他にもデミ・ムーアが、休憩中のタバコでセット全焼させて撮影中断した期間があったとか、最初はニコール・キッドマンが演じる予定だったとか、裏話が面白い。
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