相撲に興味が無くとも思わず一気見観しちゃうほど面白かった。力士がぶつかり合うシーンの映像がかなり格好良く演出されていて迫力が凄かったので毎度見入った。よく考えたら防具なしほぼ裸ででっかい男同士が正面からぶつかり合う肉弾戦ってめちゃくちゃ怖い。これが国技として延々と我が国に受け継がれていると思うとなんだか感慨深いものがある。
ストーリーは元不良がスポーツで頭角を現して成り上がっていくという、王道のヤンキースポ根もので、驚きの展開とかはないんだけどつまんないシーンが全く無くめちゃくちゃ観やすい作品だった。主人公の小瀬くんが力士として成長しつつも、いつまでも真っ直ぐで激しくてちょっとおバカな心根が変わらないところが魅力的。相撲界の桜木花道的な愛らしさがある。お父さんとの絆も泣けた。
そして電気グルーヴファンとしてはピエール瀧が本格俳優復帰したのも嬉しい、しかもこんなクオリティ高い作品のメインの役。脇を固める俳優さんみんな渋くて良かったけど瀧さんも一段と輝いていた。今後も苦しまず無理のない程度に末永く俳優業も続けていただけたら嬉しい。
