ぶっちぎりで1位でしょう。
こんなにもこんなにも余韻の残るドラマは久しぶりです。Silentが暫定1位でしたがこのドラマ見た瞬間に今年の、いやたぶんここ数年の日本ドラマの中ではしばらく1位の座を譲らない作品だと思った。
恋愛ドラマって主人公たちが文字通り”恋に生きる”姿が描かれるわけで、それゆえに仕事は?とか学業は?ってところが描写として疎かになりあくまでファンタジーのような感じがすることも多いのですが、このドラマのキャラクターたちは、きちんと”生活”してるんだよね。仕事や人生がきちんとあって、そのうえで恋愛を描いてるのでなんか本当にどこかですれ違いそうで、リアルで、それゆえに感情移入もできた。
城戸大聖くんはこの作品のMVPでしょう。彼の体現した若き日の晴道なくして、この作品は成り立たない。26歳で(撮影時は24歳かな?)高校生をこんな自然に演じられるなんてなかなかいない。誰もが晴道に恋に落ちると思います。海外の人たちから城戸くんへのラブコールが鳴り止まないのは作品を見たら納得しかないと思う。本当に、本当に、すてきです。笑顔、仕草、声、全部が愛しくて青春そのもの。
かっこつけてるところが全然なくて、あんなに屈託のない笑顔で笑う爽やかな俳優さんは稀有。これからが本当に楽しみな俳優さんです。
そして満島ひかりさんと佐藤健さんの大人になってからの2人の現代も素晴らしかった。八木さんと満島さんが同じ人を演じるにはちょっと骨格から違いすぎた問題はあるけど、彼女らが放つ純粋さ、純朴さ、空気のように感じられる優しさは同じでした。
八木さんと城戸くんの2人があまりに眩しい青春過ぎて、そしてあまりに切なすぎて、あの2人の幸せな姿をもう少し見たいなという気持ちもありますが、八木さんと城戸さんがそのまま大人の姿で演じていたとしたらそれはやっぱり光島さんと佐藤健さんが紡いだあの雰囲気にはならなくて、それぞれが適材適所にキャスティングされたドラマだったと私は思います。
いや〜本当に見てよかったです。