おれんじ

空飛ぶタイヤのおれんじのレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2009年製作のドラマ)
4.0
走行中にトラックのタイヤが外れ、主婦が亡くなる事故を起こした赤松運送。
整備不良が疑われる中、社長の徳郎は販売元のホープ自動車の欠陥を疑い、独自調査を開始する…

60分前後×5話構成。
話の流れは長瀬智也主演の映画版とほぼ一緒。

映画版はテンポよく進みましたが、ドラマ版は5話ずっともどかしくて苦しい展開です。しかしWOWOWドラマならではの適材適所のキャスティングがストーリーに深みを与えていて良かったと思う。

10年以上前の作品なので少し古い演技?演出?も目立ちましたが、仲村トオル演じる赤松運送社長が短気だけど情に厚くて、中小企業の社長の雰囲気がよく出ていた。

信頼を得るため誠実さをモットーに仕事をしてきた中小企業と、大企業という看板に守られいつしか仕事(顧客)に対するスタンスが通り一遍になってしまった役員・社員の対比は考えさせられました。
組織も結局人なんですね。間違いは誰にでもあるにせよ、それを正さない限りはどこまででも悪い方向に行ってしまうんだと、そんな当たり前の事を改めて実感したドラマでした。
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